Webサイトのリリースを成功に導く、リリース手順書を作成するポイント

Webサイトのリリースを成功に導く、リリース手順書を作成するポイント

こんにちは。yunosukeです。

これまで製作してきたWebサイトのリリース日が近づき、Webサイトのリリース手順をまとめてくれと上司に言われたけれども何を書いたらよいのかわからない

という悩みを持っているWeb製作者に向けた解説記事です。

筆者はフリーランスのWebエンジニア兼ディレクターとして、これまで多くのWebサイト製作に携わり、そのWebサイトのリリース作業を経験してきました。

そういった筆者のこれまでの経験を基に、Webサイトのリリースの手順書に記載すべきものを以下にまとめました。

それでは、これから一つずつ解説していきます。

目次

Webサイトのリリース手順書を作成するメリット

Webサイトのリリースに向けて、リリース手順書を作成するメリットとして、下記が挙げられます。

  • リリース作業の抜け漏れを防ぐことができる
  • リリース作業を冷静に行える

リリース作業の抜け漏れを防ぐことができる

Webサイトのリリース作業は複雑であり、リリース手順書がない状態で作業を進めると、作業に抜け漏れが生じてしまうことが多々あります。

大規模なWebサイトや、複雑なWebサイトのリリースであれば尚更です。

加えて、複数の会社が関わるリリース作業の場合は、会社間で担当箇所の認識のズレなども生じることが多くあります。

そういったことを防ぐために、リリース手順書を作成しましょう。

リリース手順を文章化し、そのリリース手順書を関係者に共有し確認してもらうことで、作業の漏れや認識のズレをなくすことに繋がります。

そして、リリース手順書を作成する過程で、当日の作業のシミュレーションをすることができますので、問題になりそうなことを事前に発見し、その対処をすることもできます。

リリース作業を冷静に行える

既に公開されているWebサイトのリニューアルや、追加機能のリリース作業は、かなりプレッシャーがかかります。

リリース手順書がしっかり書かれていれば、リリース日当日は、その手順書に記載のある作業をそのまま行うだけですので、冷静に作業を行うことができます。

Webサイトのリリース手順書に書く内容

新規Webサイトのリリース作業なのか、既存のWebサイトのリニューアルのリリース作業なのかによって、書く内容は若干、異なることもありますが、リリース手順書に書く基本的な項目は下記のとおりです。

  • リリース作業開始前のチェック項目
  • タイムスケジュール
  • 問題発生時の対処方法
  • 関係者の緊急連絡先
  • リリース作業後のチェック項目

リリース手順書を書く人が全ての作業を理解しているかといえば、そうではないケースが多々あるかと思います。

その場合は、実際にその作業をする人にヒアリングするなどして、手順書を作成していきましょう。

リリース作業開始前のチェック項目

事前にリリース作業前に準備が必要なものを一覧化してまとめておきましょう。

リリース作業前にその準備ができていること再度チェックし、問題なければリリース作業に進めます。

タイムスケジュール

誰がいつからいつまでに何をするかをまとめましょう。

複数の会社と連携してリリース作業をする必要がある場合は、どこの会社が何をいつからいつまでにするかを記載しましょう。

大規模なWebサイトのリリースの場合は、リリースに関する準備も含めれば、1日で終わらないことがあります。

その場合は、Webサイトのリリースの日時から遡って、いつまでに何をする必要があるかを決めておく必要があります。

日時作業内容担当備考
2020/7/20 18:00データのバックアップA社 XXY
2020/7/21 10:00リリース作業開始の連絡B社 YYY
2020/7/21 10:05メンテナンスページ表示C社 ZZZ
タイムスケジュールのイメージ

問題発生時の対処方法

準備万全でリリース日を迎えて、リリース作業に臨んだとしても、想定外の問題が生じることが多々あります。

問題が生じて、すぐに問題を解決できない場合、リリース作業前の状態に戻す必要があります。

問題が生じてから、リリース作業前の状態に戻す方法を検討していた場合、かなりの時間を要してしまいます。

そのような事にならないよう、リリース作業前の状態に戻すための方法をまとめておきましょう。

例えば、リリース作業で既存のファイルの更新を伴う場合は、バックアップファイルからの復元方法をまとめ、DNSの切り替えを伴うリリース作業の場合はDNSの切り戻し方法などについてまとめておくとよいでしょう。

関係者の緊急連絡先

複数人、複数の会社で協力しリリース作業を行う場合は、何かあったときにすぐに連絡を取ることが出来るよう、関係者、関係会社の連絡先もまとめておきましょう。

リリース作業後のチェック項目

無事にWebサイトのリリースができたとしても、リリース作業における設定変更時などで、抜け漏れが生じている可能性もあります。

そういったことを防ぐために、何がどういった状態であれば、本来あるべき正常な状態なのかを整理した上で、確認項目をまとめておきましょう。

Webサイトのリリースを成功に導く、リリース手順書を作成するためにすべきこと

リリース手順書を作成したら、必ずWebサイト製作の経験が豊富な人に確認してもらいましょう。

リリース手順書という形で文章化されているので、そういったレビューも容易に行うことも可能です。

Webサイト製作の経験が豊富な人に、レビューをしてもらうことで、自分が認識できていなかった作業や着目点など新しい発見があり、抜け漏れがより減ってリリース作業の成功率が上がるでしょう。

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